このWebページについて

このWebページは、「岩手17歳女性殺害事件」の捜査において岩手県警や警察庁が行っている、小原勝幸氏への公開捜査及び報奨金適用の差止を求めた裁判<事件番号:平成22年(ワ)第452号>について、私土岐金成が独自に作成した個人ページです。

 

私は、この裁判で原告となっている被疑者のお父様とそのご親族、及び被告となっている岩手県警、警察庁、及び双方の弁護団とは直接関係はありません。

 

私がこの事件に興味を持ったきっかけは、ネット上でこの事件の捜査の問題点について指摘していた警察ジャーナリストの故黒木昭雄氏のブログやツイッター発言です。また、その後も本事件の原告弁護団の一人の清水勉氏が原告弁護人を務める「新宿署違法捜査憤死事件」の国賠訴訟を傍聴したり、清水氏が主宰されている「明るい警察を実現する全国ネットワーク」のシンポジウムに参加したりしております。

 

なるべく一歩引いてこの裁判について見てみたいとは思っておりますが、基本的にはやはり原告側の主張が正しいのではないかと考えておりますので、その点はご了承ください。

 

また、私自身法律の専門家であったり、大学の法学部を出たりしている訳ではありません。極力誤りが無いようにチェックは致しますが、法や裁判に関して、どうしても、記述に誤りがある可能性がありますので、その点もご了承ください。

 

何かお気づきの点等ありましたら、ご遠慮なく「お問い合わせ」フォームからメッセージをお送りいただくと有難いです。お手数ですが、何卒宜しくお願いいたします。

 

この事件や裁判に対する私の考え

この裁判は「事件の解明」を直接求めたものではありません。あくまでも「この事件で被疑者とされている小原勝幸氏に対する懸賞金付き公開捜査の差止」を求めるものであって、それ以上を望むことは出来ません。

 

この裁判に原告が勝つという事は、「被疑者やその家族の人権を侵害するような捜査に歯止めがかかる」という事ではありますが、必ずしも「警察が捜査すべきものを捜査し、逮捕すべき人物を逮捕するようになる」事を意味する訳では無いのです。

 

黒木昭雄氏のツイッター発言でこの事件に興味を持った私は、「小原氏やその家族の人権を侵害するような捜査をしてほしくない」という思いの他に、「事件の真相究明」「真犯人逮捕」をしてほしいという思いも持っています。これは、この事件に関心のある多くの方も同じ思いをされているでしょう。

 

だから私は、この裁判には少々もどかしい思いを感じる事もありました。この事件に関心のある方の中にも、「この裁判終わったら、結局"幕引き"みたいな雰囲気になるんじゃないか。」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

 

ただ、「真犯人を突き止めて逮捕する」事が出来る唯一の機関が間違った捜査をしていると分かった場合に、それに対し声を上げる事無くして、「真相究明」に至る事は出来ないと思います。この裁判は、「事件の真相究明」という長い長い道のりの中の小さい一歩に過ぎず、その一歩進んだ後の道が全く見えない状況ではあると思いますが、「一歩進む」事であるのは間違いないと思っております。

 

この裁判がどういう形で終わるにせよ、「事件の真相究明」を求める立場としては、引き続き何かアクションは起こしていたいとは思っております。しかし、何が出来るかは皆目見当がついていない状況です。何かいいアイディアがありましたら、お知らせいただけると嬉しいです。

 

ちなみに、先程「事件の真相究明」「真犯人逮捕」と望んでいると書きましたが、これは私が、黒木氏ブログや週刊朝日、テレビ朝日のザ・スクープスペシャルなどで「事件の鍵を握る人物」「殺人事件前に小原氏を恐喝していた人物」として紹介されたZ氏(「ザ・スクープスペシャル」では”X氏”)の逮捕を望んでいる、という事を意味するのではありません。

 

当たり前の話ですが、仮に「Z氏が起こした恐喝事件とBさん殺害に関連性がある」としても、それが即「Z氏、或いは彼の周囲の人間が殺人事件の犯人だ」という事になるのではありませんし、「Z氏やその関係者が殺人事件の犯人である」という証拠がある訳でも勿論ありません。

 

私自身、殺人事件の犯人が誰なのか、独自に有力な情報を持っている訳ではありませんので、殺害犯は誰なのか、どんな人物か具体的に頭に描いている訳ではありません。

 

ネット上では、黒木氏ブログや週刊朝日、テレビ朝日が「殺人事件の犯人はZ氏」として報道している、と捉えている方も少なからずいらっしゃるようですが、どの媒体でもそのような断定はされていません。

 

どうしても「誰が犯人か」という点に注目が行きがちだと思いますが、どうかこのWebページに来ていただいた方も、ひとまずこの裁判の行方に注目頂けると嬉しいです。